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漢方薬って効くの? お客様の疑問とおすすめする理由

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「風邪でせきと鼻水が出るんだけど何を飲んだらいい?」
と、60代くらいの男性のお客様。
四日ほど前から症状が続いているという。

「この四日間で症状に変化はありますか。せきと鼻水ではどちらの方が特にお辛いでしょうか」
「四日間とにかくせきと鼻水で困ってる。鼻水はかめばなんとかなるけど、せきは止まらないとどうにもならないからせきの方が」
「そうなんですね。せきをしたとき、痰が絡むような様子はありますか」
「痰は絡んでない」
「鼻水の方ですが、ねばっこかったり、鼻の奥にねばねばしたものが残る感じはありますか」
「ねばねばするというよりは、水みたいな鼻水がだらだら流れてくる感じだね」

その他にもお話を伺っていると、熱もなく、のどの痛みもない、ということでした。

「いわゆる風邪には、総合のかぜ薬というものがあるのですが、お客様のように決まった症状しか出ていないという場合には、それに特化したお薬を選ばれた方がいいと思います」
と言うと、まずはせき止めをご紹介。

「せきが一番お困りということで、こちらはせき止めですね。錠剤のものと、液体のものがございます」
「錠剤の方がいいな」
「錠剤ですね。こちらのお薬、せきを鎮める成分の他に、痰や鼻の奥のねばねばしたものを出しやすくする成分も入っています。今の鼻水より粘度が高く、鼻に残る感じがあればこの成分が有効に働くかもしれません」
「今のところそれはないけれどなあ」
「そうですよね。なのでもうひとつご紹介いたします」
と、手にするのは小青竜湯。

「漢方薬です。お客様のように水のようなさらさらした鼻水をした鼻炎や、花粉症などに使われるお薬です。鼻の症状の他にも、せきや気管支炎にも効果が得られるお薬ですから、お客様の様子にはかなり合っているお薬かと思います」
「漢方って、効くの?」
「症状や体質、飲むタイミングが合っていれば、わりと早く効果が得られます。漢方薬って、作用が穏やかで、飲み続けないと効果がないって思われがちですが、みんながみんなそうではありません。お薬なのでもちろん副作用が伴うこともあります。ただ、眠くなる成分も入っていないので、試しやすい部分もあります」
「うーん」
「私はどちらかといえば、こちらの漢方薬がお客様には合っているように思います」

どうやら「漢方薬だけ」という選択に、不安というか、満足されていない様子でした。
「その薬とかぜ薬をいっしょに飲むことはできないの?」
「成分の重複や飲み合わせもあるのでできません。作用を増強させたり、十分な効果が得られなかったり、安全に飲める行為ではありません」
「これはどうなの。こっちの方がいいんじゃないの」
と、お客様が指さすのは、小青竜湯が入った、総合かぜ薬でした。

「こちらのお薬は先程ご紹介した小青竜湯と、解熱鎮痛成分や、アレルギー反応を鎮める成分などの入った総合のかぜ薬です。ただ、お客様が今感じている症状がせきと鼻水であれば、解熱効果のある成分は必要ありません。いらない成分をわざわざ取る必要はないと思い、今回選択肢から外しました」

お客様には再度小青竜湯のみをおすすめしましたが、結局ご自身でかぜ薬を選択、購入されました。
お客様の不安を取り除けなかったこと、納得していただくことができなかったのは残念です。
漢方薬のイメージをうまく伝えられるようになりたいものです。

お客様にとって最善の選択ができますように。
今日も元気にいってらっしゃい。

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