「登録販売者の資格を取得すれば、就職に有利でしょうか」
「登録販売者の資格を持っているのに、就職先がみつからず仕事がありません」
こういう声を聞くことがあります。
登録販売者は一度合格すれば失効することのない資格です。
販売従事登録をお店で済ませれば、別のお店に転職をしてもすぐに資格者として働くこともできます。
資格者であれば、給与に「資格手当」がつくこともあり……
無資格の従業員よりも収入面で優遇されます。
一見してとても生活に都合のいい資格のように見えるのが「登録販売者」ですが……
実際のところどうなんでしょう。
ドラッグストアの正社員で、現役の登録販売者資格者として勤務する私から見た考えを書いていきます。
目次
登販資格は本当に就職に有利なのか「会社による」
結論から言って、登録販売者資格の有無が就職活動に有利にはたらくかどうかは「志望する企業による」ところが大きいです。
まず、登録販売者資格があることで、とくに恩恵のない会社を応募したところで、採用には影響ないのはわかります。
では、ドラッグストアなど医薬品の販売をしている会社の場合はどうでしょう。
私が勤める会社のように、正社員でもパートでも、実務経験ゼロの人からでも大歓迎な会社もある傍ら……
実務経験のない「研修中」から始まるような資格者は、採用から外している会社もあるのも事実です。
登録販売者という資格を持っていることで、その資格者を必要としている企業への間口は広がっていることは間違いないのですが……
お互いの条件次第では採用に至らない、ということもあるでしょう。
つまり、資格は就職活動の決め手ではないということ。
就職活動における採用までの道のりは、一般的なものと大きく差はないのではと考えています。
会社は「資格」を見ずに「人」を見て採用している
ひとつ言えることは……
会社の採用試験というものは、その人の持つ「資格」を見るのではなく「その人自身」であるということです。
その人の希望する勤務条件などはもちろん、性格、能力、考え方など。
あらゆる面を見てふるいにかけて、見合わなければ採用を見送るなどをしていると思います。
採用を見送られた、ということは、あなた自身を否定した、ということではありません。
そう、たまたまその会社と合わなかったというだけなのです。
会社は働いてくれる人に対して、妥協とかせず可否を出してくるので、自分自身も本音で挑むのが重要になります。
自己分析などをしっかりしておくことも大切ですね。
自分自身も働きたい会社を「よ〜く見る」のが大切
けっきょく採用されないのは、受けた会社と自分との間に、何らかの「ミスマッチ」があったからではないでしょうか。
採用されるためには、なるべくこの「ミスマッチ」がない会社やお店を探して選ぶ必要があります。
だから、応募する前には、お店の様子を見にお買い物に来てみるのもいいですね。
面接になったら、入社後のことをいろいろと質問すればいいと思います。
お互いのことをたくさん知って、会社が自分を選ぶかどうかだけでなく……
自分もその会社を本当に選ぶのかどうかを考えられるくらいの気持ちでいる方がいいのではないでしょうか。
あなたも会社も笑顔になれる就職がきっとある
就職活動がうまくいかないと、自分が否定されているような気持ちになって、とっても落ち込みますよね。
私も大学新卒採用時の就活は、本当に苦痛で、堪えられたものではありませんでした。
でもそこで、自分が仕事に対していちばん大切にしていることに嘘をついてはいけません。
きっとあなたの大切なものを「いいね!」と言ってくれる会社やお店はみつかると信じて……
がんばって就職活動に励んでいきましょ。
それでは、きょうも元気にいってらっしゃい!