最近、またまた本社バイヤーの依頼で、全店に貼る手書きPOPを作成しました。
モデルの女の子がプロデュースしたとある美容用品の紹介でした。
ドラッグストアで販売するには、他の商品よりもすこし高価格帯なアイテムです。
バイヤーの意図を汲みながら、自分でも商品を使ってみたり、調べたりして……
何枚か提出したうちの、2枚も採用していただけて、よかったな〜と思っています。
ところで、商品のPOPを書くときは不特定多数の誰かに向けて書くよりも……
ごく限られた特定の誰かに向けるように書いた方が、刺さる人がいるという話を、過去のブログでも紹介したことがあります。
だから当然、同じ商品でもターゲットが変われば、商品の紹介文も変わる、と思うのです。
高価格帯美容用品をおすすめしたい私の考えたターゲット層
今回紹介する商品は、一般的にドラッグストアに売っている商品なら数百円でも購入できるジャンルのもの。
数百円の商品しか使ったことのない人からしてみれば、なかなか手を出さないものかもしれません。
でも、おすすめしたい商品を使ってみると、香りもいいし、肌触りもいいもの。
こういうものにちょっと触れてみようかな〜と思う世代を考えたときに、私は「社会人3年目くらいの女性」を想像しました。
あと、自分で買うには高価だけど、誰かからもらったら使うかもしれない……
いう点で「女性へのプレゼント選びに悩んでいる男性」も視野にありました。
私自身はただのアラサーの冴えない女ですけど……
こういう人の目線で商品を紹介するならどういうふうにしたほうが魅力的に感じるかな〜という「想像力」を発揮します。
メーカーが設定していたターゲット層の場合だとこんな感じかも
そんな感じでせっせとPOPを仕上げ、提出した私。
そのあと、なんとなくその商品に関する話題になったとき……
今回プロデュースしたモデルさんの年齢がまだハタチくらいで若いね〜という話に。
「メーカーも、そのモデルさんを雑誌で見ていた同い年くらいの子をいちばんターゲットにしたいみたい」
会社で商品の説明を受けていた店長がそう言うのを聞き「そうだったのか〜」となりました。
たしかにそのモデルさんを好きな子は買おうと思うかもしれないけど……
一般的にハタチくらいの子がこの商品を買うには、またちがうアピールをしなきゃなりません。
「あの子と『キレイ』に差をつけたいあなたへ」
「ともだちと集まる前の日のお風呂上がりに使ってます」
実は、提出したPOPはどちらかというと「商品の香りや良さを誰かと共有したい」路線で書いていました。
でもメーカーの思うターゲット層は、きっとがんばってバイト代からひとつ買うのも大奮発なアイテム。
だから「他の子が持っていないものを所有している優越感」をくすぐろうと思って、咄嗟に考えてみましたが、どうでしょう。
いろんな情報を取り入れてあらゆる角度から紹介できるように
ターゲットによって同じ商品でも紹介の仕方がガラッと変わることもあります。
いろんな人に興味を持ってもらうには、その人一人ひとりの目線になることが大切ですね。
もっとお店の商品のいいところを知ってもらえますように。
それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜!