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医薬品 接客

せき止めがほしい! ご本人不在のお薬の接客

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せき止めをお探しのお客様がいると声をかけられ、対応することに。
40代くらいの女性が電話を片手に売場で待っていました。

「とにかくすぐ効くものがほしいんですけど、どれが一番効きますか」
「お薬の効く効かないは使われる方の体の相性ともかかわってきますので、一概にどれが効くというのは選べません。飲まれるのは、どなたですか。おいくつの」
「大人です」
「そうですか。15歳以上の方ならコデインの入ったせき止めが使用できますが、便が出にくくなる副作用が現れる可能性があるので、便秘がちの人にはあまりおすすめできません」

「これとこれは何がちがうの」
「分包か分包でないかですね。確認ですがお客様、飲まれる方はいつ頃から症状がみえているのでしょうか」
「……一週間くらい前だそうです」
「あまりにも長い期間せきが続くようであれば、風邪ではない可能性もあるので、病院も視野に入れてくださいね。周りにインフルエンザの方はいらっしゃいませんか」
「……いないようです」

「インフルエンザもせきやのどの痛みからきますし、その他にもせきが出る病気はありますから、あまり続くようなら病院へ行ってください。痰はからみますか。せき以外に熱などの症状はあるのでしょうか」

他にも聞きたいことはありましたが、痰が絡むがなかなか出てこないという答えを最後に、電話が遠いようで切られてしまいました。

「せきと痰でお困りなら、先程のせき止め成分の他に痰のお薬が入っているものがございます。痰や鼻の奥のねばねばしたものを出しやすくするお薬です。錠剤と液体がございます。どちらも同じ成分です」

「液体の方がいいけど、持ち運ぶのには錠剤の方がいいですよね。こっちのくすりはどうなんですか」
「そちらのくすりは液体の分包なので外出時にもそのまま飲めます。ただ、先程のお薬には入っている痰の成分がこちらには入っていませんので、どちらを優先するかになります」

お客様はしばらく迷われましたが、最終的に痰の成分の入った液体の薬を選ばれました。

「液体のお薬なので開封後は箱に書いてある使用期限に限らず、一週間くらいで使い切るようにしてください。一週間過ぎても余るようであれば捨ててしまってください。それから、冷蔵庫で保管するのがいいと思います」
「わかりました」
「いろんな病気も流行っていますから、飲んでみて改善されないようであればすぐに病院へ行くように伝えてください」

どうもありがとうございました、とお客様は去って行かれました。
ご本人が体調が悪くて来れないのか、遠方にいたのかはわかりませんが、詳しい状況があまり聞けなかったのが、少しばかり気がかりではあります。
少しでも状況が良くなる方へ向かうことを祈っています。

せきでお悩みの接客といえば、こんな事例もありました。

お客様にとって最善の選択ができますように。

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