医薬品 接客

おなかが痛い! またまた本人不在のお薬の接客

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すみません、と声をかけてきたのは40代くらいの女性。
15歳の息子さんがおなかが痛いと訴えていてくすりを買いに来たそうです。

「とにかくおなかが痛いと言っていて、なにかよくなる薬はありますか」
「おなかは下したりしていますか」
「いいえ、特にそういうことはないです」

医薬品売場を案内しながらお話を聞きます。
「吐きっぽいとか、戻したりとかもないですか」
「今も食事を普通にしていたので、そういうこともありません」
「食欲はあるのですね。熱とかもないですか」

風邪やノロウイルスなどの可能性を探ってみましたが、とにかく「おなかが痛い」とだけ訴えている様子。

「では、おなかが張っているような様子もありませんか。ガスがたまっているような」
「そういうこともないかと。便秘もしている様子もないです」
「おなかが痛いと言ってきたのはご飯を食べた後からですか」
「学校から家に帰ってきた時から言っています。今日は学校で強歩大会があって……少し体調が悪いのを無理して行ったからそのせいもあるのでしょうか」
「そうですね……あとは、気持ち的なところからくる胃痛、とかですかね。ご本人はどんなふうに痛いとか言っていませんか。キリキリ痛むとか、鈍い痛みだとか」
「そういうことは聞きませんでした……」

お話を聞いている限り、病的な要素は少なく、体調が悪かったというのも、日頃の疲れからきていると判断しました。
疲れや緊張などの気持ち的な部分が多いのではと思い、胃酸過多による胃痛に合うくすりを探すことに。

ひとつは安中散加茯苓のお薬。
「体力が少し消耗している方に向いた漢方薬です。神経性胃炎や胃腸虚弱などに効能があります。ただ、おなかが痛いだけですので、食欲もあるし、吐きっぽいとかではないので、そこまで体力も消耗していないのかなとも感じる部分もありますが。こういうお薬もある、というのがひとつ」

もうひとつは胃酸の分泌を抑制するタイプのお薬。
「緊張や疲れなどのストレスで、胃酸がたくさん出すぎてしまったことによって、胃に刺激が強く出ている状態なのだと思います。このお薬には胃酸の分泌をおさえてくれる成分と、出過ぎた胃酸を中和してくれる成分、それから胃酸で荒れた胃粘膜を保護する成分が入っています」
「今からでも飲めますか」
「お食事後間もないのであれば、食後のお薬になりますのですぐに飲ませてあげてください。しばらく経っているのであれば、何か軽くおなかに入れていただいたあとに、多めのお水といっしょに飲んでいただければ今回は大丈夫だと思います。明日から普通に飲んでください」
「こっちのお薬を試してみます」
「私もこちらのお薬の方がよく合うと感じます。しばらく様子を見てあまりよくならないようであれば病院へ連れて行ってあげてください」

ご本人がいない場合細かい症状のニュアンスが伝わらないなどの弊害はありますが、代理の方からのお話をできる限り聞き出して、可能なくらいヒントにしていけたらと思います。

今日も一日がんばりましょう。

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