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医薬品 接客

これは風邪? それとも? 頭痛と発熱を訴えるお客様への対応

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「38℃以上熱があって頭が痛い風邪なんですけど何を飲めばいいのかわからなくて」
という男性のお客様。
誰かのおつかいで来たのだろうなと思い、尋ねました。

「飲まれるのはご本人様でなくて、ですね」
「はい、息子が飲みます」
息子さんはおいくつか聞くと、18と答えたので、解熱鎮痛成分の年齢制限は回避できます。

「症状はいつごろから続いていますか」
「昨日の夕方からそんなことを言っていて、何か選んできてと頼まれたんです」
「熱と頭痛の他には何か症状は出ていませんか」
「少し鼻水がでるようですが、本人は熱と頭痛がだるいと言っています」
「のどが痛いとか、咳が出るとか、そういったことはありませんか」
「ないと思います」
「そうですか。熱と頭痛で主に困っていて、そこに絞って改善したいのであれば風邪薬ではなく解熱鎮痛薬で十分だと思います」

日頃自宅でよく使う解熱鎮痛剤を聞き出そうとしたけれど、特にないようでしたので、一から成分を選び出すことに。
この時期の解熱鎮痛剤選びに懸念するのは、なんといってもインフルエンザの可能性です。

「インフルエンザの場合ほとんどの解熱鎮痛成分が飲めなくなって、こちらのアセトアミノフェン単剤のお薬一択になります。すごく体を痛がっていたり、強い寒気がするということも訴えていませんか」
「いまのところありません」
「本当に普通の風邪かもしれないということも考えて、もういくつか紹介しますね」

と言って選んだのは二種類のくすり。

「イブプロフェンという解熱鎮痛成分といっしょに鎮静成分が入っています。この鎮静成分が鎮痛作用を助けてくれる仕組みになっています。ただ少し眠くなるかもしれませんが、高い熱に頭痛までして、きっと寝苦しかったりするでしょうから、もしかしたらこの成分が入っていることで少し休まる部分もあるかもしれません」
「なるほど」
「で、もうひとつなんですが、今説明したお薬のイブプロフェンと、さっきご紹介したアセトアミノフェンのふたつの解熱鎮痛成分が一緒に入っているお薬です。眠くなる成分が入っていないのと、胃の粘膜を保護する成分も入っているので、少しおなかが弱いかもという方にはこういうお薬をご紹介しています」
「いろいろあるんですね」
「いろいろあります。普段飲んでいるお薬があればそのお薬が効いているかどうかで、違う成分のものをすすめたり同じものを選んだりもしますが、まずは飲んでみて相性が良ければいいなって感じですね」
「わかりました。もう少し考えてみます」

あとはお客様自身で選ばれる様子だったので、私はここでさがることに。
あまりにも高い熱が続く、頭痛が治まらない場合、他にもインフルエンザを疑うような症状が出るようなら早く病院へ連れていくことを伝えてその場を離れました。

38℃以下の発熱の場合は、体力の消耗の心配がそんなにないので、水分の補給をよくして安静にしていれば、あまり解熱鎮痛薬を使わなくても大丈夫だという話もすることがあります。

ただ、この時期は本当に特別なので、あまり高熱のお客様に対しては特に注意を払って接客できればと思います。
周りにインフルエンザの人がいるかどうかもヒントになるかもしれませんね。

今日も一日がんばりましょう。

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