私が今配属する店の店長は、私が入社して初めて配属になった店舗の店長です。
今年1月の異動で、再び同じ店舗で働くことになりました。
この店長のエピソードはいくつか書かせていただいています。
店長はあまりお喋りではなく、どちらかといえば物静かなタイプの人です。
ちょっと疲れた印象もあるかも。
でも仕事に対して高い目標を持っているというか、先を読む人、周りを見て、すごく考えている人なんだと思います。
さすが店長。
入社したばかりの私はかなりのぽんこつで、よく店長に怒られていました。
静かに怒るので怖いです。
静かな店長が、余計に静かな時は……
何か思うようにいってないとか、悩みがあったり落ち込んだりしているときだと、大体わかります。
そんな店長を見て私は、この人を困らせないようにならなきゃ、と思いながら仕事をしてきて、今に至る感じです。
店長から教えて貰ったことは色々ありますが、一番最初に教わったことをひとつ紹介します。
それは、挨拶を必ずすること。
お客様への挨拶も勿論ですが、店長が言ったのは、従業員間の挨拶のことです。
出勤したらまず、その日出勤の社員は勿論、バイトさんにも忘れずにおはようございますの挨拶をすること。
休憩に入る時はお願いします、退勤する時のお先に失礼しますも同様です。
その方が働きやすいよ、ということだったと思います。
私はこの考えに完全同意で……
人間関係の構築のスタートで、大事になってくるのはこの「挨拶ができるかどうか」だと思います。
実際、挨拶してもまともに返さない人とか、人を選んで挨拶している人は、何かしらのトラブルを抱える人が多い気がします。
勿論その後の良好な人間関係を保つには、日頃の行いも関わってくるし、相性や環境も関わってくるのですが……
最初のここで拗らせてしまう人は、自身でハードルを上げている気がしてなりません。
私は社会人になるまで、挨拶をすることは誰もが当たり前にするものだと思って生きてきたし、そう大人から教えてこられた方だと思います。
でも、実際社会に出てみると、それが出来ない人が意外に多いのを知ることになりました。
それに対して、その人を責めたりすることはしてきませんでしたが……
なんだか寂しい気もするし、結果としてそういう方とは信頼関係が築けてこられなかった気がします。
どんなに挨拶をしていても気に入らない人というのは存在するのですが……
仕事は仕事として割り切ることができるのも、挨拶ひとつで変わります。
幸い、今の会社に入って何店舗か経験しましたが、どのお店のスタッフもすてきな方々ばかりで、毎日気持ちよく働くことができています。
この巡り合わせがとてもありがたく感じます。
そして、どんな仕事のノウハウよりも、挨拶することを第一として教えてくださった店長へはとても信頼がおけますし……
会社を何社か渡り歩きましたが、頑張ってついて行こう、と思える上司にはじめて出会えたように思います。
今日も気持ちよい挨拶から1日を始められればいいですね。