登録販売者試験に合格し、転職を考える人も多いかと思います。
私は試験に合格した時点で、薬局で販売従事登録を済ませ、実務経験も1年と少しほど積んでいる状態でした。
が、その1年後にはドラッグストア、今の会社に転職をしています。
登録販売者が資格者として転職する場合、転職活動はどんなスケジュールなの?
採用試験は何があるの? 面接では何を聞かれるの?
求職にあたって準備したことはあるの?
この記事では、調剤薬局で実務経験を積んだ私が、ドラッグストアに転職するまでの体験談を書いていきます。
今の会社に就くまでのことなので、すでに4年前のエピソードですが……
覚えている限りの経験や思いを書いていきたいと思うので、どうぞお付き合いください。
それではいってみましょう。
目次
2015年7月 :調剤薬局に就職する
そもそも私は、この年の春まで地方のケーブルテレビ局で番組制作を担当していたという異業種からの転職を経験しています。
面接ではじめて「登録販売者」という資格の名前を聞き、その役割を知りました。
調剤薬局だったので、調剤事務を兼任しての販売職でしたが……
登録販売者資格を取得しなければ、市販薬の販売接客ができないこと。
資格を取得することで資格手当が支給されるようになること。
自分の仕事の幅を広げるためにも、資格取得をめざし勉強を開始。
1年後の試験に無事一発合格することができました。
2016年11月:販売従事登録をする
9月に実施された山梨県の登録販売者試験に合格。
必要書類を揃え、自分で窓口へ行き販売従事登録の申請をしに行きました。
調剤薬局での実務経験は、私にとってはとても勉強になる時間でした。
わからないことはすぐに聞きにいける距離に薬剤師の先生がいる状態で、市販薬の相談はほぼすべて担当させていただいていました。
従事登録をして、私は資格者としてさらに経験を積むことができ……
2017年7月に入社2年、つまり管理者要件を満たすまでの縛りから解放されたのです。
2017年8月 :転職を決意する
入社2年が経ち、私の中で登録販売者の仕事と、調剤事務の仕事を天秤にかけるようになりました。
どちらもやりがいのある仕事ですが……
もともと「人と関わる仕事がしたい」といってした異業種からの転職だったこの職場。
事務をやることで、薬剤師の先生のサポートにはなりましたが……
もっとたくさんの人の健康を「自分から」伝え、サポートしていく登録販売者の仕事に魅力を感じました。
また当時、支給されると言われていた資格手当も受け取っていない状態。
調剤事務としての収入だけでは、多額の奨学金の早期返還は困難だという判断もありました。
ということで、職場を変え、登録販売者という資格者として採用してくれる職場を探すことを決めたのです。
2017年9月 :求人情報を見て応募
求人情報の取得方法は
- ハローワーク求人
- 転職サイトによる求人
- 会社ホームページによる求人
を中心に見ていました。
地元で勤めるための求人は、ハローワークにもありましたが……
ハローワークには載せていない企業ももちろんあったため、転職サイトや会社ホームページなどもチェックしました。
ハローワークへは休日になると出向き、職員の人と相談しながら求人を見ました。
会社の就業規則を改めて確認
在職中での求職活動をすると決めていました。
なので、懸念していたのは退職を申し出るタイミングです。
そこで、仕事の休憩時間にこっそり就業規則を確認。
退職を申し出た何日後に会社を辞められるかをしっかりチェックしました。
なるべくなら円満退職をしたいので、則れるルールには従っておきます。
履歴書と職務経歴書を準備
応募書類を揃えるにあたって、気をつけていたというか、こだわっていたこと。
これは、今回の転職に限ったことではないのですが……
- 履歴書は手書きで用意
- 職務経歴書は指示がなくても用意

履歴書だけでも「手書き」にしたほうがいいと思う理由としては、少しでも自分の「人となり」を見てもらう手段を増やしたいからです。
きれいな字じゃなくても、丁寧に書いてあるかとか、不備がないかとか……
そういうところで振るいにかけられても問題ないことを証明するためにも、履歴書は手書きにこだわっています。
また「判断する手段を増やす」という意味でもう一つ、職務経歴書はとくに提出の指示がなかったとしても必ずつけて出します。
あと証明写真は、しっかり写真館で撮影したものを使用しました。
2017年10月:書類通過、面接に漕ぎつく
私の場合、当時気になった求人は4つほどありました。
内、実際に書類を送った会社は2社。
書類が通過し、無事面接に漕ぎつけた会社は1社、でした。
つまり今勤めている会社であるドラッグストアのことです。
面接の日程を決める
今の会社から電話があり、面接の日程を決める段階になりました。
書類の段階で、先方は私が会社に勤めている、在職中であることがわかっています。
なのでここは無理に相手に合わせることなく、自分が確実に面接できる日程を言うべきです。
そこで合わなかったり、いい反応をされなかった場合……
それはそれで、ご縁がなかったのだと思っていいと思います。
私の場合、自分の定休には合わせられなかったのですが……
仕事終わりでもよいということになり、わりと遅い時間での面接でもいいということになりました。
販売従事登録証も必要
これは、書類送付のときにコピーを送ったか、面接時に持参したかどっちだったか忘れましたが……
資格者である証明である「販売従事登録証」の提示が必要になります。
私は勤務している会社で登録したから「販売従事登録証」ですが、試験に受かった段階の人は「合格通知書」になるかと思います。
面接は数問聞かれ「いつから来れますか」
面接の質問については、以前事前に聞かれると想定したものと実際に聞かれた質問集を記事にしました。
- 志望動機
- 自身の強みと弱み
- 力を入れてきた仕事
- 異動などの対応の可否
などについて尋ねられ、しばらく「何か質問はありますか」が続きます。
この、自分からの質問をいくつ用意できるかで、面接の印象は変わるような気がしています。

なので、実際に聞かれた質問というのはごくわずかで、こちらの質問も落ち着くと
「では、いつから来られますか」
という感じでした。
会社にまだ退職を申し出ていないこと、会社の規定で決められている退職までの日数などを話し……
早くても翌月から働けるという話をして帰りました。
2017年11月:現在のドラッグストアに就職
実際は採用内定の電話がかかってきたのも、もうダメだったかな〜と思うくらいぎりぎりで……
ぶっちゃけちゃんと退職できるか不安だったんですが、有休消化を諦めることでなんとか無事に退職!
月末まで退職する現場で働き、月初からはもうちがう会社に所属していました。
明るい未来のためにするのが転職活動です
ということで、けっこうドタバタな転職活動だったという印象です……
職を変えるって、けっこう体力がいることだと思います。
でも、環境を変えることで少しでも自分の未来が明るくなるかもしれないのだったら……
えいっ、と一歩踏み出してみるのもアリ! ですよね。
これから転職活動をする人が、幸せな毎日を送れるようになりますように。
登録販売者という資格者として、希望と誇りを持ちながら……
それでは、今日も元気にいってらっしゃい〜!