医薬品登録販売者としてドラッグストアに勤務する靉(あい)といいます。
学生時代はラジオ番組の構成作家に憧れていました。
大学卒業後は地元のケーブルテレビ局で番組の制作を担当しました。
そんな私が、なぜ今はドラッグストアで働いているのか。
いつ、どんなタイミングで「医薬品登録販売者」という資格を知ったのか。
めざした理由は何なのか。
今日はあらためてそんなお話をしたいと思います。
「医薬品登録販売者って、薬や医療に興味がないと受けちゃダメなの?」
「年を取ってしまったけれど、今から受験するのはムリかな?」
そう考えて、足踏みをしている人に、ぜひ読んでほしいと思います。
目次
「将来は薬剤師に」と言われ続けた子ども時代
広くお薬の専門家と言えば、「薬剤師」さんというイメージが強くあると思います。
小学生の頃、母から熱心に「薬剤師になりなさい」と言われることがありました。
その理由は、お給料がいいから!
でも、ど文系の私はどうあがいても理系科目がムリ!
それに、子どもの頃からテレビやラジオが好きで、番組制作の仕事がしたいと思っていた私。
母の願いむなしく、多額の奨学金を借り、大学は日大の芸術学部へ進学しました。
放送業界の夢破れ異業種へ転職を決意
いざ就職活動になると、作家になるほどの実力はなく、放送局の就職もかなりの狭き門でした。
有名なキー局の募集はもちろん、そもそも少ないラジオ局の募集は、箸にも棒にもかかりません。
学生時代にラジオ番組のアシスタントを経験しましたが、会社に就くことまではできず。
せめて大学で勉強したことを活かせる仕事に、と思い、就職浪人の末、地元のケーブルテレビ局の番組制作になりました。
ところが、一身上の都合で、この会社を2年ほどで退職。
再び放送関係の仕事に就くことは考えられず、異業種で職を探すことにしました。
薬局に採用を機に登録販売者を知る
無職を3ヶ月ほど経験したころ、ある小さな薬局を営む会社の募集に出会いました。
求人内容は、調剤の事務と商品の販売を兼任、薬剤師の資格は必要ありませんでした。
人と接する仕事をしたいと考えていた私。
資格もいらないということで試しに応募し、すぐに面接になりました。
そこで、私ははじめて「登録販売者」という資格を知りました。
資格を知ったどころか、それまで市販薬を販売するために、資格が必要だということも知りませんでした。
薬剤師でなくともくすりを売ることができる資格、それが、登録販売者!
ほどなくして私は、この薬局の会社に採用されることになりました。
仕事の幅を広げるために資格取得をめざす
薬局の仕事は調剤事務も兼任なので、患者様が来店される間はそちらがメイン。
内科の門前のお店での仕事は比較的忙しいものでした。
そんな中、時々、市販薬の相談にお客様が来店することも。
そういう時は、先輩の登録販売者にいつもバトンタッチです。
登録販売者という資格がなければ、くすりを売るお店にいながら、自分はいつまでもお薬の接客をすることができません。
せっかく人と接することができる仕事に就いたのに、それではとってももったいない!
ということで、就職してすぐにテキストを購入。
1年かけて資格試験に向けた勉強をすることにしました。
資格を取ってから今までのこと
無事、翌年の登録販売者試験で一発合格。
その後、その会社で2年間の実務経験を積みました。
2年間働きながら勉強させていただき、もっと自分の力でお客様のサポートができる人間でありたい、と考えるように。
調剤事務を切り離すことを決め、ドラッグストアへ転職しました。
そのドラッグストアにも、勤務して1000日が過ぎたころです。
「好きな仕事やれてる」って思えてる
ケーブルテレビ局員時代を経て、そのとき私は「好きなことは仕事にするものじゃない」と思いました。
夢も希望も、その会社に全部捨てたつもりでいました。
でも今は、学生の頃思い描いていた道ではないけれど「好きな仕事やれてる」って思えるのです。
何も知らないところからでしたが、医薬品登録販売者という資格をとってよかったです。
いつでも扉を開いていいのが登録販売者
そう、このブログを読んだあなたはお気づきだと思います!
この医薬品登録販売者という資格は……
- 最初から医薬品などに興味がなくても勉強していいのです
- 学生時代を過ぎていたとしても勉強していいのです
医薬品登録販売者という資格は、いつどんなときでも自分が「なりたい」と思えばその扉を開けていい、希望の資格なのです。
今の自分を変えたい、そう思ったときこそ、この資格を目指しましょ!
前向きな明るい未来をのぞむあなたにぴったりです。
今月からいよいよ今年の医薬品登録販売者試験が始まります。
受験生のみなさん、あともうちょっとです。
私も今を、自分を、変えたいあなたを全力で応援しますからね~!
それでは今日も元気にいってらっしゃい~。